商いを始めるなら知っておきたい簿記の基本で、簡単に簿記ですうることと簿記をする意味についてお話しました。

では、もの記事では商いを行うにあたりほぼ毎日行う簿記の作業、「仕訳」についてお話して行きたいと思います。

取引を記録するのが仕訳

取引の記録をすることを仕訳と呼ぶのですが、家計簿と違うのは、自分の独自の書き方でいい訳ではなく、取引の記録方法が決まっているということです。

仕訳のルール

取引の記録方法=仕訳のルールとして知っておきたいことは、「一つの取引を、二つに分けて記入する」ということです。

例えば、「10000円の建物を買い、お金(現金)で払った」取引の仕訳は、下記の表の様になります。

仕訳帳 取引の参考例

日付伝票No借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額摘要
2025/08/01001建物10,000現金10,000建物購入
2025/08/01002現金10,000売上高10,000商品販売(現金)
2025/08/01003売掛金50,000売上高50,000商品販売(掛売)
2025/08/02004仕入高30,000現金30,000材料仕入(現金)
2025/08/03005水道光熱費5,500普通預金5,500電気代支払
2025/08/04006通信費3,000現金3,000インターネット代
2025/08/05007消耗品費1,200現金1,200文房具購入
2025/08/06008普通預金80,000売掛金80,000売掛金回収
2025/08/07009旅費交通費2,500現金2,500電車代
2025/08/08010給料120,000普通預金120,0008月分給与支払
2025/08/09011広告宣伝費15,000普通預金15,000チラシ印刷費

勘定科目 ー 5つのグループ

勘定科目とは「取引の内容を分類するための名前」です。
先ほどの取引でいいますと、「建物」と「現金」が勘定科目になります。

また勘定科目は5つのグループ(要素)があり、資産・負債・資本(純資産)・収益・費用に分類されます。

先ほどお話した勘定科目と金額を記述する際にも、分類ごとにもルールがありますので、次の記事ではその点を掘り下げていきたいと思います。

補足|勘定科目の体系

気になった方の為の補足ですが、先ほど例題で出した取引の勘定科目、現金と建物は、資産というグループなります。

体系イメージ

体系は下記でイメージしていただければと思います。

資産
└ 流動資産: 1年以内に現金化できる資産
   └ 現金: 手元にある現金
   └ 普通預金・当座預金
   └ 売掛金 など

└ 固定資産: 長期間にわたって使用される資産
   └ 有形固定資産: 土地、建物、機械など形のあるもの
   └ 無形固定資産: ソフトウェア、特許権など形のないもの。
   └ 投資その他の資産: 投資有価証券、長期貸付金など