社会人なら大体の方が聞いたことのある「簿記」。ですが、意外と起業するまで簿記に触れたことがないという方も、多いのではないのでしょうか。
私自身は、百貨店や地方の中堅のハウスメーカー、上場企業のグループの建設会社にも勤めていましたが、恥ずかしながら起業するまで簿記の意味すら知りませんでした。
でもやってみると意外とシンプル。触れたことのない方には、難しそうなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は家計簿をつけることと根本は同じです。
自営業や、起業するなら顧問税理士さんを付けるにしても、自身で簿記の全体像を把握できるようにしておく方がよいでしょう。
簿記は、お金の流れを管理し明確にする作業
簿記の基本は、いつ、どこで、何に、いくら使ったか、いくらいただいたかなど、企業の活動(取引)を記録することです。これを仕訳と呼びます。
簿記の主な目的は、決算を行うことです。決算とは、会社や店舗は、一年に一度利益(儲け)や財産がいくらあるのかを、明らかにする作業です。
計算した利益(儲け)は表にまとめる
一年に一度利益(儲け)や財産がいくらあるのかを、明らかにする作業で作る、特に重要な書類が、「損益計算書」と「貸借対照表」の二つです。
「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」
企業がいくらの経費を使って、いくらの売上をあげて、いくらの経費が残ったかなどを記した表を「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」と呼びます。
「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」
また、現金や貯金、借金などの会社の財産について記した表を「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」と呼びます。
会社や店舗を経営するならば1年に一度は必ず触れますが、借入れなど行う場合に提出するなど、重要な書類になります。その書類の見方の説明の前に、より詳しく簿記ついて知りたい方は、日々の記録の取り方、仕訳について学んでみてはいかがでしょうか。